2005年 09月 05日
この球アンプの改造遍歴を、何回かに亘って書き綴ります。
最初の始まりはここからでした。 (以下は、当時の、某所での投稿記事からの転載です) --------------------------------------------------------- 思い起こせば、それは遡ること10ヶ月前の出来事でした。(注:この記事を書いたのは2003年の1月頃?) ヤフーオークションのWE300B マッチド・ペアーを¥69,500也で入手した時から全てが始まります。(注:もちろん復刻版の方) これを挿したのはエレキットTU-873。最近人気を集めているTU-8730の前身であります。 付属の中国管との差はもうビックリするくらい歴然! WE300Bとボレログランデとが奏でる極上のハーモニーに、私はたった一晩で魅了されたのであります。 これは、同時にJeff Rowland Concentra(注:前メイン・アンプ)との2年半に及ぶ蜜月の、終わりの始まりでもあったのです。 WE300Bを知ってからというもの、いてもたってもいられない状態の私でしたが、そこは素人の悲しいところ。次のステップに進んだのは5月のことです。 まずは識者の意見を元に入念なリサーチ・実験を繰り返したのち、オーディオ専科の300Bシングル・アンプキットを自分の手で製作することに決めました。モノアンプ構成であります。 http://www.audiopro.co.jp/pro1_G-CH.html 真空管はこれまた識者のアドバイスを受けて、前段にはRCAの5691を、WE274Bはとても手に入らないので、RCAの5R4GYを用意しました。 ハッキリ言って自分には珍しいくらいに気合いが入っておりました。 電源ケーブルはインレット式に変更するために、シャーシー加工を施しました。DIYショップで電動ドリルと糸鋸・ヤスリを買い付けて夜な夜なの作業です。お陰様で腱鞘炎になりました。(他の端子も全部交換) 可変抵抗(ボリューム)はパスして、配線材は全て純銀線の使用となりました。 結局、300B真空管アンプは製作期間8ヶ月という大作になってしまいました。(馴れた人なら3日間で作れそうなキットなのにです) ...この8ヶ月の間には人生色々ありました。(゜ペ)ウーム ...関係ない話しなので省略します。 まぁ、私の仕事は亀の歩みの様に鈍いのです。でも、結果には大満足でした。 失敗の報告を一つだけしておきます。 三極管のソケットを逆さまに付けていました。ソケットには目印としてマジックペンで印が付いているのですが、何とこれが始めから逆さまに記されていたのでした。 片方だけです。モノアンプで左右2台を同時に作っていたのですが、筐体組み込み作業の時には気付きませんでした。 最後の動作チェックになって、どうねじ込んでも真空管を逆さまにしないと刺さらない事から気付きました。...ヨカッタヨ。 初めて灯を入れてからの1週間は、どんどん音が変化していきます。 一晩目には、低域が全然出ていませんでした。 3日目の晩にに、低域の上の方がボンボン籠もった音で膨らみ初めて、ドラムスの音が非常に格好悪くなりました。...少し焦りました。(^_^; さらに4日目に朝から鳴らしていたところ、やっと低域が締まってきました。 同時に高域の伸びも感じられて来ました。 まだまだセッティングも決まっていない段階でありますが、取り敢えずジェフのコンセントラとの違いを書かなければなりません。 ボレログランデをJeffRowland Concentraと自作300Bシングルアンプとで鳴らし分けてみた感想です。 まず初日から判った変化ですが、音場空間の広がりが全く違います。 よく言われる「壁が消えた」というヤツ。 奥行きは完全に壁が消えた感じ。これは真空管ではなく銀線の為せる技かもしれません...。 この左右の広がり方は、Perpetual TechnologiesのDAC(P-3A)の電源ケーブルにシナジーACマスターカプラーを挿した時の広がり方を1とすると。それのさらに2−3倍増しでした。 (こう書いて判る人は少ないか...(^_^;) それから中高域の艶。女性ボーカルは絶品であります。 これは誰も疑わない美点でしょう。 ボレログランデに常に付きまとっていたボーカル・サ行の耳障りな音は解決しました。予測通りの結果に思わずニンマリなのです。 矢野顕子のピアノ弾き語りも、ホリーコールも今は安心して聴けます。 ♪(/゜)/ ̄ハィ♪I can see clearly now___ また、ジャズ・ベースがなかなか良い雰囲気であります。 超低域ではなくもっと上の周波数帯です。量感が増えました。弦の弾けるエネルギー感も同じくらい出ています。 予測を超えてヨカッタのがクラシックの弦、バイオリンであります。 コンセントラでは弦の倍音が十分に表現出来ていなかった。空間に匂い立つような弦の響きが出ていなかった。無機質でかさついた音で鳴っていました。 ホールトーンの豊かさ、倍音の数、みたいなものがキチンと表現出来る様になりました。これは300Bの艶だと思うのですが、この方が生で聴くホールのバイオリンの音に近いです。 --------------------------------------------------------- .....といった感じでコメントしてましたネ(→当時の自分) 今、読み返してみると、舞い上がってしまっているのが恥ずかしい。(^^ゞ by まんぺい (masuo65)
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| 2005-09-05 00:05
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